マッチングアプリで「ジョン」と名乗るアメリカ人男性とマッチングしたAさん(60代・主婦)。プロフィール写真は知的で誠実そうな中年男性で、「米軍に所属する大佐で、現在は国連PKO任務でアフリカに派遣されている」と自己紹介してきた。
Aさんは最初の200万円を送金すると、その後「帰国のための航空チケット代」「持ち込んだ物資への関税」など次々と名目が変わり、合計600万円を送金してしまった。ある日突然、ジョンからの連絡が途絶えた。
Bさん(40代・会社員)のInstagramに突然「ケン」と名乗る男性からフォローとDMが届いた。「あなたの投稿が素晴らしくて、どうしても話しかけたかった」という言葉から始まり、数週間で毎日欠かさず連絡が来るようになった。
Cさん(50代・自営業)のFacebookに「すみません、別の方に送るつもりでした」という謝りのメッセージが届いた。写真の女性は魅力的で、「台湾で貿易会社を経営している」と自己紹介。不思議な縁だと感じ、会話が始まった。
その後、毎日メッセージが続き「あなたのことが気になっている」「好きになってしまった」と告白。Cさんも感情が動き始めたころ、「日本に進出したいのに資金が足りない。成功したら一緒に暮らしたい」と資金援助を求められた。「返すから」「来日したら必ず会おう」という言葉を信じ、合計250万円を送金してしまった。
Dさん(50代・会社員)はマッチングアプリで「リン」と名乗るシンガポール在住の女性と知り合った。富裕層向けのプロフィール写真と丁寧な日本語で、数ヶ月かけてDさんの信頼と恋愛感情を得た。「叔父から教わった仮想通貨の自動売買システムがある。あなたにも同じ幸せになってほしい」と勧誘を始めた。
豚を太らせてから屠殺するように、時間をかけて被害者の信頼と感情を育て(太らせ)、最終的に大金を騙し取る(屠殺する)手法。ロマンス詐欺と仮想通貨投資詐欺を組み合わせたもので、国際的な詐欺組織が東南アジアを拠点に組織的に展開している。
ロマンス詐欺で300万円を失ったEさん(40代)。「詐欺被害 取り戻す方法」で検索すると、X(旧Twitter)で「ロマンス詐欺の被害を回収した」という体験談が大量に見つかり、連絡先に問い合わせた。「詐欺師の口座を特定して凍結できる」「成功報酬で費用は返金できてから」という言葉を信じてしまった。
| 事例 | 接点 | 詐欺師の設定 | 被害額 | 最大の教訓 |
|---|---|---|---|---|
| ①米軍軍人詐欺 | マッチングアプリ | 米軍大佐・海外派遣 | 600万円 | 「会えない軍人」はほぼ詐欺 |
| ②Instagram医師詐欺 | Instagram DM | 海外在住・日系医師 | 400万円 | 突然のDMに応じない |
| ③Facebook誤送信詐欺 | Facebook誤送信 | 台湾在住・女性実業家 | 250万円 | 「間違えた」接触は詐欺の始まり |
| ④豚の屠殺詐欺 | マッチングアプリ | シンガポール在住・投資家 | 1,500万円 | 恋愛感情+投資勧誘は100%詐欺 |
| ⑤取り戻し二次詐欺 | X・ネット検索 | 詐欺被害回収業者 | +100万円 | 「取り戻せる」業者も詐欺 |